『不易流行と武士道2024』~ニューフロンティアへの扉~

新年明けましておめでとうございます。

いよいよ2024年の幕開けである。
昨年の暮れから政界を中心に漆黒の闇に覆われ始めた日本は今や最大の危機を迎えている。

権力とは天からその人物に仮託された力であることを忘れた人々が、逆に権力を自分たちの既得権益のように振る舞い出すと必ず闇が訪れる。
これは歴史を見れば明らかであり、平家や徳川幕府を例に出すまでもない。

一人の人生でもそうだ。
有頂天になった瞬間奈落の底が待っているのは古の文献、たとえば旧約聖書のダビデ王やソロモン王の逸話を読めば明らかである。

結局人間が有頂天になった時必ずその人の得意分野でこけるのだろう。

信長にしてもそうだった。家臣団を見事なまでのリーダーシップでまとめ上げ、ついに天下を獲ろうかという時に側近の光秀から火の手を放たれて失脚した。

私が何事も『巧詐は拙誠に如かず』と繰り返すのは誠心誠意物事をやって失敗したのならそれはいつか取り戻せるからだ。

昨年のがん撲滅サミット2016で我々が勝訴したように誠心誠意物事を続けていればいつか復活の芽が出てくるのではないだろうか。
しかし有頂天になって失敗した過ちはまた繰り返されるのだ。

冒頭に述べたように今、日本は最大の危機を迎えている。
だが悲観することはない。
なぜなら古来、最大の危機を迎えなければニューフロンティアの秘密の扉は開かない仕組みになっているからだ。

さあこれまでの固定観念を捨てて新しい発想を生み出そう。
これまでの諦めを忘れて希望はあの空のように広く目の前に広がっていることを思い出そう。

あなたにとって温かく柔らかなあの故郷が、出身地だけでなくこの日本全体なのだと考えれば
その柔らかで強靭な日本をもう一度立て直してみよう。

決して悲観することはない。
心を失わない限り我々はもう一度暗雲を払い光に満ちた空気を吸い込むことができるのだ。

不可能は可能に変わる。
それを信じてまず深呼吸から始めてみることだ。
間違いなく生きる希望はこの大気の中に満ちている。

私はそのようにして心疾患で倒れた体に言い聞かせてきた。
だから「動くのをやめた残り80%の心臓もいつか動き出すのではないか」と西洋医学や科学では考えられないことを信念に変えて密かに心の中で微笑を浮かべている。

なにしろそう考えれば楽しいではないか。
統計学上そんなことはありえない。
もちろんだ。しかし統計学が万能だというのなら私はすでに地上にはいないとドクターや看護師の皆さんは病床にいるカテーテル、人工呼吸器の配線や管だらけの私を見て不思議がったのもまた確かだ。

つまりニューフロンティアへの秘密の扉は誰にでも開く瞬間がある。
あとは全て天に任せるだけのこと。つまり誠心誠意の心で新しい世界を切り拓く、その気持ちを忘れなければいつか物事は変わり始めるのだ。
今年も皆様にとって良き一年となりますように心より祈念申し上げます。

中見利男拝

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