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  • 『不易流行と武士道2022』~『世界がん撲滅サミット2022 in OSAKA』開催! 追記~

    盛夏の候、皆様におかれましては益々ご活躍のこととお慶び申し上げます。

    今回は『世界がん撲滅サミット2022 in OSAKA』についてお手紙をお届け致します。

    なお、HPリニューアルにあたり一部データが削除された形になり、ご覧いただけない期間がございましたが単純にメンテナンスの不具合によるものです。皆様にはご心配をおかけ致しました。

    生きている。

    まだ私の心臓は動いている。

    第1回大会より変わらず大会に激励メッセージを寄せていただいた安倍元総理の死を目の当たりにして思うことだ。

    襲撃者に対して同情論があるそうだが、家族の苦境を乗り越えて立派に暮らしている人々は大勢いる。第一、彼の体は健康そのものではないか。今も牢内で腕立て伏せを繰り返しているという。ならば、言おう。なぜ自らを叱咤して、その能力を仕事やボランティアに注ぎ込まなかったのだ。

    安倍元総理と宗教とのつながりをフューチャーし、まるで元総理に非があり、襲撃者をその宗教の被害者扱いして擁護しているメディアの人たちがいるが、彼は殺人者なのである。是は是、非は非だ。

    自著のPRをするつもりはないが、日本人は宗教に寛大なあまり、他の宗教に対しては不勉強だ。だから、その宗教を曲解した教えを伝えられても、そのまま信じてしまう危うい局面がある。特に聖書は分厚いうえに内容が複雑だ。旧約と新約を合わせれば、百科事典並みの厚さになる。これでは誰も読めないし、読む時間もないだろう。

    私は当時、国際問題を論じるには聖書を知らねばならないと、この分厚い聖書を読みこんだことがある。もちろん数々の聖書関連の本も読み漁り、その数は数百冊にもなった。

    そこで、その取材結果をもとに、日本にも少ない聖書の解説本を執筆することにした。たとえば少なくとも聖書には何が書かれているが、この一冊読むだけでも理解が違ってくるだろう。もっと言えば人は失敗の中から何かを学び立ち上がることが大事だとダビデ王は教えてくれている。この逸話に触れて自殺を思いとどまってくれる人がいたなら、ありがたい。

    そんな思いで『面白いほどよくわかる聖書の世界』というタイトルの拙著を世に出した。その視点で言えば、自己流に聖書を解釈し、それを流布しようという人々が現れてもおかしくはない。

    それが聖書なのである。

    だからこそ日本人は宗教にも強くなっておかなければならないのだ。

    しかし、1人の暗殺者が宗教を理由に一国の元総理を暗殺したという事実は、あくまで暗殺という事実についてのみ考えなければならない。襲撃犯は明らかに国益を損ね、日本の将来を危うくしたのである。

    そのことだけは忘れてはならない。

    前回の『希望』で私は日本人が生命を軽く扱っていると指摘した。まさにそれが暗殺という形で起こったのである。

    かつて安倍元総理はこう言った。

    「日本を取り戻す!」と。

    それは果たして安倍元総理だけの戦いなのか?

    広く日本人全体が忘れてはならない国家の一里塚ではないのか?

    日本を売り渡してどうするというのだ。

    日本を取り戻す! 日本が培ってきた命へのいたわり、文化、わびさび、隣人同士の助け合い。人知れず奉仕する精神。風土、山河……。

    こうした日本の素晴らしい伝統を取り戻す!

    これが安倍元総理から我々に遺された大きな課題ではないか。

    心臓は動いている。

    まだ私の心臓は動いているのだ。

    動いている限り、私も動く。

    人の命を尊ぶため。

    かつての先端科学や先端医療を追求した、あの日本を取り戻す。

    たとえば国立がん研究センターのHPを見ると先端医療研究センターを開設し、新しい治療法の開発に乗り出している。

    先端医療はインチキなどとSNSで叫んで回っている人がいるが、時間があれば国立がん研究センターに取材に行ってみることだ。

    もちろん標準治療は重要だ。

    しかし、がん医療において標準治療ファシズムのような形で、それ以外の治療法はおろか、それを支持した患者の方々を叩きのめす動きはもう止めたほうがいい。標準治療にも副作用があるのだ。他の治療法の攻撃に割く時間があるならば、そうした副作用を軽減する活動を開始してはどうか。また少量抗がん剤治療にしても、日本赤十字医療センターや国立がん研究センターでも治験が開始されているのだ。時代はあたかも人の心臓のように動いているのだ。

    人の命を助けよう。

    少しでも命を永らえてあげたいという、かつての日本の心を取り戻そうという人々が立ち上がり始めている。あの事件以来、私はそう強く感じ始めた。

    こうした中で『世界がん撲滅サミット2022 in OSAKA』が開催される。

    未来医療がテーマだが、その根本理念は人の命を救うため、ぎりぎりまで戦おうという強い意志のあらわれだ。それ以上でもそれ以下でもない。

    がん医療の世界に患者ファースト、患者に寄り添う心を取り戻そう。

    そして日本を再びがんになっても救われる国、救える国にしようではないか。

    皆さんの心臓は私よりも強く動いている。

    皆さんの心臓の方が私の心臓より強い!

    しかし、こんな私でも世界がん撲滅サミット2022 in OSAKAを開催することで、誰かが救われるのではないかと考え、動いている。もちろん前ほど動けなくなっているけれど。

    だからこそ言いたい。もう一度、皆で力を合わせて日本を取り戻そう!

    もう一度、人の命を尊んできた、あの日本を取り戻すため、大阪の地に結集しよう!

    暑い日が続いています。どうぞご自愛ください。

    追記、がん医療界における標準治療ファシズム、いわゆる標準治療絶対主義者のSNSによる誹謗中傷はこれまで目に余るものがあった。最善、最高、つまりがん医療の王者なら王者らしく振舞えばいいのに彼らは徹底的に相手を叩きのめすまで続けるつもりらしい。そこで国立がん研究センターの若尾文彦氏に対して標準治療絶対主義者のSNSのリテラシーやマナーについてHPなどで啓発をしていただくようお願いをさせていただいた。同時に今後、いわれなき悪質な誹謗中傷に対して、猛省を促すためがん撲滅サミット及び中見利男は躊躇なく法的措置を講じることを決定した。これもがん医療界の環境整備の一環である。

    中見利男拝


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PROFILE / 作家経歴

1959年、岡山県生まれ。作家、ジャーナリスト。該博な知識と徹底した取材力でドキュメンタリー、評論、解説書など数多く手がける。特に古代史と暗号をリンクさせた暗号系ミステリの第一人者で「2001年度本の雑誌が選ぶ総合ベスト10」で第7位にランクインされた『太閤の復活祭』(『秀吉の暗号』として文庫化・角川春樹事務所)や『ニュートン極秘文書』(宝島社)など話題作が次々にヒット(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
『救世主の条件 下 角川文庫』より

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