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  • 『不易流行と武士道2022』~女神を救え!~

    先日開催された世界がん撲滅サミット2022 in OSAKAでは長時間にわたり約1000人の参加者の皆さんと共に忘れがたい一日を過ごさせていただくことができましたこと、ここに心より御礼申し上げます。

    さて、本日は女神を救え、というタイトルのお手紙をお届けいたします。

    Muse細胞は35例の治験が行われ、しかも二重盲検というハードルの高い中で約70%の人々が寝たきりから立ち上がり、電車に乗り、そのうちの約30%の人々が職場復帰を果たしている。

    一方の偽薬投入群に寝たきりから立ち上がれるようになった人物はおらず、明らかに有意差が証明されたのである。

    ところが、PMDAは条件付き早期承認を認めるどころから、申請さえ却下したのだ。

    さらに再生医療の同業者から根拠のないデマや誹謗中傷を流された挙句、それを信じたメディアやAMEDからもスポイルされている状況だ。

    さらにドイツのある企業は虎視眈々とMuse細胞を掌握しようと出澤先生にアクセスをしているという状況で、まさに四面楚歌といっても過言ではない。

    Muse、つまり女神を潰そうとする勢力が間違いなく暗躍しており、私も再生医療の同業者がMuse細胞を滅ぼしてしまおうと画策した証拠を入手している。さらに国際的な賞を受賞した人物が、その音頭を取っているという噂さえ流れてきた。

    まったくがん医療と同じことが再生医療でも行われているのである。

    ここで改めて再生医療の同業者の皆さん、もういい加減にしなければ匿名が実名になって露呈しかねないですよ、とアドバイスを送っておこう。

    ともかく今、女神は四面楚歌なのである。

    そこで私としては私財を投げてでも志ある人々と共に女神を救い出してみようか、と思う。火中の栗を拾いに行くのである。

    なぜなら私もサムライの一人だ。しかも昔から女神を救い出すのは騎士(ナイト)やサムライの任務だからだ。

    こうした私の動きを見てウラがあるだろうと、また同じグループの連中がデマや中傷を流すだろう。

    だが、その前にはっきり言っておく。

    私は出澤先生より忍耐強くない。少しでもエビデンスが手に入れば女神を守るために法的手続きを粛々と実行する。つまり、あなたたちのステージは法廷ではない。患者一人ひとりの生命を救うための病院や研究所だろう。

    そろそろデマや誹謗中傷で女神を殺そうと企むのは良い加減に止めるべきだ。同時にその人たちが国際的な賞の名を汚すことのないよう私は祈っている。

    多くの寝たきりの人々に光と希望を与える女神――Muse細胞を救い出せ! 

    少なくとも息も絶え絶えになっている女神を救い出すのは、今しかない。

    中見利男拝


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PROFILE / 作家経歴

1959年、岡山県生まれ。作家、ジャーナリスト。該博な知識と徹底した取材力でドキュメンタリー、評論、解説書など数多く手がける。特に古代史と暗号をリンクさせた暗号系ミステリの第一人者で「2001年度本の雑誌が選ぶ総合ベスト10」で第7位にランクインされた『太閤の復活祭』(『秀吉の暗号』として文庫化・角川春樹事務所)や『ニュートン極秘文書』(宝島社)など話題作が次々にヒット(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
『救世主の条件 下 角川文庫』より

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