薫風の候、皆様におかれましては益々ご清祥のこととお慶び申し上げます。
おかげ様で第5回がん撲滅サミットHPも公開され、準備も着々と進めております。
この日本が、がん医療のリーダーとして世界の先陣を切ることができるよう、これまでの既得権益の中で醸成された悪しき鎖を断ち切り、前進を重ねて参ります。
標準治療は大事ですが、標準治療の重要性をアピールすることと代替療法を含めて他の治療法を一方的に批判することが表裏一体である必要はありません。
本当に悪しき医療機関の存在に対処するという点では引き続き私も協力して参ります。その際にキャンペーンなど必要ではありません(やり過ぎると業務妨害や名誉棄損になってしまいます)。
時間をかけてエビデンスを入手していかなければなりません。その後はキャンペーンではなく行動すればよいのです。
さて、これまで日本では頭ごなしに否定されてきた免疫療法の専門センターが京都大学に設置されることが決まりました。そのトップに本庶佑先生が任命されるとのこと。誠に素晴らしい先陣の切り方かと存じます。
本来、国立がん研究センターこそ先陣を切って『免疫療法センター』を設置して日本の医療界をリードしなければならないということは自明の理でありましょう。しかし、このままでは日本の医療界は前進しないと判断された京都大学の関係者の皆様、本庶佑先生の開拓者精神と国を憂うお気持ちには感銘を受けました。
『がん撲滅』という理念を語るとき、がん研究と名乗る医療機関の皆さん。皆さんはいったい何のために、誰のためにがんを研究するのかを今一度、胸に問うべきです。
患者の皆さんのためであり、がんを撲滅するためではないのでしょうか。
もし、そうした理念を見失っておられるのでしたら、ぜひとも医師を志した頃のことを思い出して今一度、患者の皆さんに寄り添って差し上げてください。
本来、こうした声は患者会から上がらねばなりませんが、先陣を切って勇気ある提案や主張をされておられるのがハマリョウさんこと高村僚さんであることは、まさに敬服に値します。
すい臓がんという重い病と闘いながら、がん医療界の底上げと前進を求め、そしてまた人生を謳歌する。こうした彼の生き様は、我々も見習うべき点が多々あります。
何より、すべての患者やご家族を勇気づけるため『患者の権利』を確立しようと日々発信していく、その姿はまさに患者ジャーナリストの先駆けです。
時として大きな組織に対しても遠慮なく切り込んで日本の医療界を世界に劣らぬものにするため問題提起をする。
相手が、たとえ高名な医師であっても迎合するのではなく是々非々で判断する。
こうした彼の勇気ある行動は私も含めてジャーナリズムに携わる方々も今一度初心に戻り、見直すべき点ではないでしょうか。
またごく最近になってどうやら患者ジャーナリストと称する人物まで現れたようです。(もっともこちらは「患者じゃーなりすと」だそうですが)
この人物のコメントはハマリョウさんのブログ内の中村祐輔先生の記事で確認することが出来ます。
こういう人物ががん患者の皆さんの闘病を阻害していることは言うまでもありません。
できれば医療者や患者の方ではないことを祈ります。
ともあれ類似が現れたなら最初の行動は本物だと言う証拠です。
『先陣を切る!』
皆で仲良く同じことをやろうという精神は日本人らしい調和の美徳として語られるべきものであり、同時に誇るべきものです。
しかし、行き過ぎるがあまり人と違うことをしようとする人々を白眼視。挙げ句の果てはこれをスポイルし、弾圧するということが繰り返されてきたのが、またこの日本という国です。
平等なのは命であって、すべての人の死に様や生き様ではありません。そこは個性があって良いのです。
標準とは何か?
あたかも自由主義を否定するような標準のあり方を強制するのは、独裁主義社会と同じ事態に陥ります。
よもやがん医療界の中に思想闘争を持ち込んでいるグループはいないと思いますが、もしそうであるならば私は患者の皆さんの権利を守るために先陣を切って改革して参ります。そして皆様も勇気を出して先陣を切る人々を応援して差し上げてください。
御多忙と存じます。皆様どうぞご自愛ください。
追伸、がん撲滅サミット2016及びその後に続く第4回大会までの事実関係を各方面に調査した結果、これまで意図的に誹謗中傷、分断工作を執拗に繰り返している首謀者とそのグループの存在が判明致しました。
この度、厚労省に対しまして、そのグループの首謀者と加担者の実名及び一連の悪質な行為内容を提出したことをご報告させて頂きます。
また第5回大会に対してその首謀者のグループが依然として悪質な業務妨害を行い続ける場合は、その人物の勤務地(及び居住地域)の所轄警察署又は当局(公安を含む)に被害内容を届け出る方針を固めました。
上記の事は私も胸が痛みますが、仕方ありません。著名な評論家の方がSNSで当時、彼らに警告を発したにもかかわらず、彼らに加担した一部の医療者たちが裏取りもせず強弁して炎上させ続けた事。
そして一度ならず毎回のように続けた事でついに彼ら自身がパンドラの箱を開けてしまったのです。
これまでがん医療界の中で見えなかった彼らをつなぐチェーンの色を彼ら自身が鮮明にしてしまったのです。大事な事は時間を掛けて冷静に分析と検証を多角的に重ねることです。猶予の時は終わりました。
中見利男拝