『不易流行と武士道2018~『救世主の条件』(角川文庫)について~』

 この度の西日本豪雨被害によりお亡くなりになった皆様に心より哀悼の意を捧げます。また被災された皆様に心よりお見舞い申し上げ、一日も早い復旧、復興が進むことを祈念申し上げます。さあ、困難を乗り越えて復旧に向けて頑張って参りましょう。

 さて、8月24日(金)より角川文庫より『救世主の条件』上下巻が同時発売されます。

救世主の条件 上巻
救世主の条件 下巻

核ミサイルの飛び交う世界大戦前夜、すなわちキューバ危機の裏側で起こったもう一つの衝撃的な事件をめぐり、米ソ両国の首脳ケネディ大統領とフルシチョフ首相の息詰まる戦いを描きました。

果たして救世主にふさわしい人物とは、また世界を破滅に導く悪魔のような人物666とは誰なのか? キリストが仕掛けた約2000年にわたる人類最大の謎666解明に向けて知恵のバトルが今、始まります。皆さんもぜひ、J.F.ケネディ大統領とフルシチョフ首相が繰り広げる、この壮絶な知恵の戦いを目撃してください。

 何が善で、何が悪か?
 誰が救世主で誰が悪魔なのか?
 拙著『救世主の条件』で、それをとことん追求しています。

 ご一読いただけますと幸いです。

 また、このご時世に長編上・下巻刊行という無謀な行為にあえてチャレンジいただいた株式会社KADOKAWAの編集部の皆さんの心意気に厚く御礼申し上げます。

 とりわけ、私の考える救世主の条件とは、がんや難病と戦いながら、それでも世の中に貢献しようと努力している方々であり、困難にも挫けないで笑顔を絶やさず周囲を励ます人であることは言うまでもありません。そして自らが被災しているにもかかわらず、命の危険を顧みず水上バイクやボートで豪雨がもたらした浸水被害の中を孤立した人々を助けて回った男性たちであり、行方不明になった2歳の男の子を救った一人の人物。
こうした方々も、また救世主だと思います。被災地に向けて声援を送る方々も、もちろん救世主のお一人です。

 そう言う意味で、この国は救世主にあふれた素晴らしい国だと思います。

 猛暑が続いております。被災地をはじめとする皆様どうぞご自愛ください。

中見利男拝

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