新緑の候となりましたが、皆様におかれましては益々ご活躍のことと存じます。
さて、私のHPも長らく休止しておりましたが、体調の回復に伴い、再開させていただきます。
まず、お知らせです。
2021年12月5日(日)午後1時より大阪国際会議場で開催される『世界がん撲滅サミット2021 in OSAKA』の大会HPは今月5月19日(水)午後3時よりスタート致します。
大阪での開催に至った主な理由は以下の通りです。
①大阪は古くから先端医療に取り組んできた日本医学の聖地であること。
たとえば、 古くは1800年(寛政12)、伏屋素狄(そてき)が腎臓の機能を世界で初めて明らかにした。さらに1938年(天保9)に開かれた緒方洪庵の適塾(現在の大阪大学)からは福沢諭吉や大村益次郎が輩出され、文字通り大阪を日本の医療の中心地に押し上げることに成功した。
また世界で初めて全身麻酔による乳がん手術に成功した華岡青洲の弟・華岡鹿城(ろくじょう)は合水堂(がっすいどう)と呼ばれる医塾を開く。これは適塾のライバルとして知られ、大阪市中にとどまらず遠く播磨や石見国から患者が押しかけるほど人気だった。症状は目や口の周りの腫瘍、乳がんなどの婦人科まで幅広いものであった。
このように大阪と医療の関わりは歴史的に見ても、まさに先端医療の聖地として位置づけられるにふさわしい。
②現在、大阪は未来医療というテーマで先端医療を推進しようと中之島を中心に様々な取り組みを行っていること。
③大阪の方々から、ぜひ大阪でサミットをという声を多数頂戴したこと。
④2025年、大阪・関西万博が開かれ、医療の未来が重要なテーマになること。今大会はその成功を祈念するものとしたい。
⑤その他
以上の理由から今回は大阪での開催に至った次第です。
そこで今大会はこれまでのプロジェクトに加えて10年生存率が6.5%のすい臓がん治療の強化と支援に乗り出します。
また手足、指のしびれや脱毛、爪のはがれなど、これまで多くの患者の皆さんが苦しみ、悩んでこられた抗がん剤の副作用軽減プロジェクトを開始致します。
いずれも詳細は後日改めて発表しますが、医療、とりわけがん医療にはまだまだ放置されていたり、取り組まなければならない課題が多すぎます。
がん医療に対する戦略の提言活動と共に我々は様々な課題の克服や改善になお一層取り組んでいくつもりです。
誰かがやらねばならないとき、そして誰もやろうとしないとき、気力さえあれば、まず自ら立ち上がってみることが大事です。倒れても前のめりであれば、その分、前進したことになるはずです。
皆様のご健康とご平穏を心よりお祈り申し上げます。どうぞご自愛下さい。
中見利男拝