ご無沙汰しております。
盛夏の候、皆様におかれましては益々ご健勝のことと存じます。
冒頭、九州北部の豪雨で被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。
現在、第3回がん撲滅サミットの準備に奔走しており、様々な方々にお目にかからせていただく機会が増えていますが、まずお会いする方々にご説明しなければならないのは昨年の一件です。中にはまったく何があったかご存じでない方もおり、逆にこちらが一から昨年の騒動について、あえてご説明をさせていただいています。なぜなら、それこそが誠意であり、すべてをご存知いただいた上でご協力いただけるかどうかご判断いただくことこそ重要と考えているからです。
もちろん、お騒がせしたことについて反省は反省、感謝は感謝として深く心に刻み込んでいくことは当然です。
しかしながらネットには昨年の一件に便乗してサミットを揶揄する文書や私も含めた昨年の実行委員メンバーを中傷する文書が未だ残っています。なかには政財官を巻き込んだ人物として私が「新しいフィクサーかのようだ」などとするものも見受けられましたが、フィクサーが一々私のように懸命に頭を下げて回ることなどしないと思います。それこそ指一本でしょう(笑)
また提唱者の私が陰謀論の本を書いていると妙なご指摘をする方もいます。たとえば北海道在住のある医師の方などは、こうしたことをご自身の推測を交えて断罪するかのように主張しています。仮にそうであっても言論の自由の保障されたこの国で、そういう本を書いている人物ががん撲滅という声を上げてはいけないというのでしょうか。そうであるなら医師であるはずのその方が、なぜ最初にがん撲滅、がん死撲滅の声を上げようとしなかったのでしょうか。
また、ご登壇者の選定に関しても法律顧問としてご参加された弁護士の方が加わっていたという記述もありましたが、その方はあくまで法律顧問です。当日、ある医師の方から中止しなければ会場に乗り込み、抗議活動を実行するという脅迫電話があったため、危機管理をお願いするため騒動の真っ只中の2016年10月6日に加わっていただいたというのが真実です。したがって、選定には参加されておられませんでした。
また、ご登壇予定の医師の方々は保険適用を第一と考えて治療を実行されておられました。
こういうことを昨年主張したいと思うことは確かにありました。しかし、だからといって私共は一々反論も削除要請も行っておりません。なぜなら時間を置くことで皆様に冷静にネットをご検証いただけるからです。(一度だけ、がん撲滅サミット2016のご報告をさせていただいただけです。ただし、今後は実行委員やご登壇者への悪質な誹謗中傷などの行為に対しては、この限りではありません。)
私が評価しているのは最初に声を上げようと決断された患者会の皆様や、逆になぜ2人の医師が登壇しないのか、と声を上げられた患者会の皆様です。何事も行動するためには勇気と決断が必要だからです。
どうぞ皆様方におかれましては冷静なご判断をいただいたうえで、ご自身の命を輝かせるために立ち上がり、当日、会場にお越しいただくこともまた重要な決断だと存じます。
繰り返しますが、国民の2人に1人ががんに罹患し、3人に1人がなくなっているのです。かつては200人に1人、50人に1人だった時代を経て、いつの間にか国民の半数ががんに罹患する時代に突入しているのです。これはむしろ国家的な危機管理の分野ではないでしょうか。次世代では国民全員ががんに罹患するかもしれないというのに、放置していていいのか。義を見てせざるは勇なきなり。だからこそ私は一民間人であってもオールジャパンでと声を上げ、がんとの闘いを決断したのです。
ともあれ、お陰様でこうした現状にもかかわらず、昨年ご後援をいただいた皆様をはじめ、新しくご協力をいただける方々にも勇気あるご決断をいただくことで、さらなる前進へのエネルギーをいただいている次第です。
たとえば、先日も小林久隆先生からご来場者の皆様に向けたメッセージが届きました。詳細は以下をご覧ください。
http://cancer-zero.com/summit003/member.html
さらに、また読売新聞社のご後援も快諾いただくことができました。
新しいことを始めるには、まず既存の固定観念や空気を打ち破る必要があり、そこに少なからず軋轢が生じることもあります。しかし大事なことは、何が起きようが、すべてエネルギーに変えてしまうだけの呼吸力、胆力を身に着けておかねばならないということです。今、我々人類には、がんという大敵を打ち破るためにも、決して恐れおののかない勇気と決断力が求められているのではないかと考えます。
と同時に、私自身、がん撲滅サミットで経験、体験したことや様々な舞台裏のお話を一冊にまとめて発表しようと決断させていただきました。
あのとき一体何が起きたのか、またキャンサーゼロの世界はいつになったら訪れるのか、そうしたことを可能な限り詳細に皆様にお伝えさせていただこうと考えております。作家である以上、生きることが取材であり、書き残すことが新たな後世へのノウハウの提示になると思うからです。
皆様、どうぞ第3回がん撲滅サミットにお気軽にご来場いただき、ご講演や公開セカンドオピニオンにご参加ください。お申し込み受付は7月7日午前11時スタートです。心よりお待ち申し上げます。
ぜひ会場でお会いしましょう。
ご多忙と存じます。どうぞご自愛ください。
中見利男拝