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『不易流行と武士道 令和元年
〜第5回がん撲滅サミット再始動!追伸〜』

 この度の新潟・山形地震で被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。

 6月21日(金)午後2時28分。この日は亡き北島政樹先生の月命日です。
 いよいよ第5回がん撲滅サミットは、活動を再開いたします。

 この間、私は喪に服す思いで開催継続について考えて参りましたが、すい臓がんサバイバーの高村僚氏の『頑張れ! 第5回がん撲滅サミット』という激励のブログを読ませていただいたこと。

 多くの患者の皆さんから「頑張ってください」「今年も参加します!」「毎年楽しみにしております!」とのメッセージをいただいたことで再始動の道を模索致しました。

 北島政樹先生はご生前に、こう語っておられました。

 「この国のがん医療に必要なのはイノベーションを起こそうという気概ですよ」

 「日本の医療が世界に負けてどうしますか?」

 「米国や諸外国の医療は確かに素晴らしいですよ。しかしね、だからと言って国を丸ごと売るような賛美やお追従をするのはどうかと思いますね。お互いに良いところを認め合い、切磋琢磨しながら良い競争をしなければならないと思いますね」

 こうした北島先生のお言葉が思い出されてきたのです。

 そして先生は第5回がん撲滅サミットの会場において、シリコンバレーで活躍しておられる原丈人先生とお会いされることを心から楽しみにされておられ、周囲の方々に原丈人先生のインタビューが掲載された新聞記事のコピーを配っておられたというエピソードまでお伺いしておりました。

 そこで今大会を継続するために、また北島政樹永世大会長のご遺志を受け継ぐために、さらにがん撲滅サミットそのものに、まずイノベーションを起こすために(要人とご相談のうえで)、原丈人先生に新大会長をご依頼させていただいたところ、ご快諾をいただくことができました。

 従いまして今大会は北島政樹先生の追悼の意を込めて創立5周年祈念〜第5回がん撲滅サミットとして原丈人新大会長のもと再始動致します。

 原先生は『PRESIDENT 7月号』で日本を世界第2位の経済大国に導いた「戦後日本のリーダートップ10」として本田宗一郎氏、松下幸之助氏らと共に10人のリーダーに選出され、国連や米国政府ともタイアップして活躍される文字通りの国際派です。

 原丈人先生の凄いところは、米国に拠点を置きながらも米国に魂を売るのではなく、良いところは良いとして、そこから見えてくる日本の良さを評価し、日本を世界のリーダーにしようと尽力されておられることです。

 その1つが『公益資本主義』の提唱です。人間を金融の支配下に置く欧米流の金融資本主義から株主だけではなく従業員や消費者、地域あるいは基盤を置いた、その国全体に利益を還流し、よりよい社会の構築を目指すこと。これを公益資本主義と名付け、敢然と推進に向けて各国政府と交渉を重ねているのです。

 『公益資本主義』

 今や1つの薬剤を開発するのに5000億円を必要とし、完成したものは3000万〜5000万円ということが当たり前になりつつある、がん医療においても患者の権利を認め、医療者や地域住民、そして国民と共にオールジャパンでより良き医療を目指しつつ、最後はがんを撲滅しようという私の考えとも通底するものです。

 体と心、そして経済に優しいがん医療社会を作るためには、まずこの国の医療にイノベーションを起こさなければなりません。

 第5回がん撲滅サミットの開催こそが、その号砲であるべきだと私は考えます。

 『もし太陽が天に輝かなければ自分の手で引きずり出してでも天に輝いてもらおう!』

 この断固たる意志があるか、ないかが、本物と偽物の違いである。

 亡き北島政樹先生の、この教えを胸にがん撲滅サミットは皆様と共に今、前進を開始いたします。

 引き続きご支援、ご指導のほど何卒よろしくお願い申し上げます。
 御多忙と存じます。どうぞご自愛ください。

 追伸、がん撲滅サミット2016及びその後に続く第4回大会までの事実関係を各方面に調査した結果、これまで意図的に誹謗中傷、分断工作を執拗に繰り返している首謀者とそのグループの存在が判明致しました。

 これまでもこのグループは他の患者個人や団体、研究者、医療者に対しても同様の手法によって抗議と称する脅迫、分断、離反、嫌がらせ等の工作のほか、フェイクを交えた情報戦、思想戦を展開して来たことも掌握しております。

  この度、厚労省に対しまして、そのグループの首謀者と加担者の実名及び一連の悪質な行為内容を提出したことをご報告させて頂きます。
また第5回大会に対してその首謀者のグループが依然として悪質な業務妨害を行い続ける場合は、その人物の勤務地(及び居住地域)の所轄警察署又は当局(二つの公安を含む)さらにツィッター社、各SNS管理者に被害内容を届け出る方針を固めました。

中見利男拝
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