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『不易流行と武士道 令和元年
〜ウイルス療法〜』

 盛夏の候、熱波が押し寄せる毎日ですが、皆様お変わりございませんか。どうぞ休憩を取りながら水分を補給して、この暑さを乗り越えて参りましょう。

 おかげ様で第5回がん撲滅サミットの入場申し込み受付が8月27日(火)午後3時よりスタート致します。

 北島政樹先生の御急逝は本当に残念でなりませんが、がん患者の皆様による魂の激励により再び前進を開始致しました。

 今回は世界的に注目されている研究者や医療者の皆様がご登壇される画期的な大会になりそうです。

 たとえば、東京大学医科学研究所の藤堂具紀教授の開発されたG47Δというウイルスを用いたウイルス療法は悪性脳腫瘍の一種である膠芽腫の治験の結果、一年生存率が分子標的薬15%に対して、なんと92.3%という画期的な奏効率を叩き出しております。当然ながら、一日も早い全がん種への実用化が待たれます。

 しかし、皆さん。本来、7月にPMDAの承認申請が済んでいなければならないはずの、このウイルス療法の申請が進んでおりません。これはどうしたものだろうか、と思っておりますと、すい臓がんサバイバーの高村僚さんが患者ジャーナリストとして『ウイルス療法はどうなった?』と題するブログを配信され、これが相当な反響を呼んでいることを知りました。

 そこで私も事情を取材してみると関係者や周辺の方々から、生産を担当している会社が慎重になり過ぎているのではないか、というものや、PMDAの幹部の中に「ウイルス療法も抗がん剤と同様に二重盲検をやるべきだ」あるいは「ウイルス療法だけを特別扱いにはしない」等々、否定的な発言を繰り返している人物がいるとの情報を得ました。

 詳細は調査中ですが、確かにエビデンスは重要です。しかしながら有効な治療がないなかでたとえば重篤な脳腫瘍の患者さんに対して二重盲検をやれ、というのは、果たして人間の考えることかと私は疑問に思わざるを得ません。

 既得権益を守り、エビデンスのみにこだわって今、目の前の人の命を救おうとしない人物がPMDAの幹部にいると知り、憤慨せざるを得ません。私の信頼する知人が重粒子線のシンポジウムに出席したところ、この人物が「日本は貧しくてもお金持ちでも皆、保険診療によって平等に死ぬことができるんです。こんな良い国はありませんよ。日本をアメリカのようにしてはならないと思いますよ」と平等思想も通り越して「死」さえも標準化させようという驚くべき発言をしたことも把握しております。

 たしかに、これまでのPMDAの幹部は標準治療や抗がん剤の守護神で良かったのでしょう。しかし、これからのPMDAは世界で過酷な競争にさらされた日本の医療界を先端的にリードするために先駆け審査制度を制定し、優秀な治療法を世に送り出そうと力強く動くことが求められています。

 つまりPMDAには国益、患者益の守護神であることが同時に求められているのです。ウイルス療法が停滞しているのは、何もPMDAの幹部のせいだけではないことはわかります。もちろん生産体制の問題もあるでしょう。

 しかし権力者が強圧的、権威主義的に標準治療オンリーという一つの日本を追求するのは、本来の任務ではなくなっていることにそろそろ気づくべきではないでしょうか。

 独裁国家ではなく多様性を認める医療社会を構築する、その旗振りをすることがPMDAに求められているのです。先端治療はあっという間に後進的治療になり、日本が周回遅れになることを許容するというのでは反政府活動、反日思想と言われても致し方ない、とは私の知人の意見です。

 これにはまったく同意致します。政府、厚労省、PMDAの皆さん、藤堂先生のウイルス療法を早期承認して一日も早くがん患者の皆さんにその実りが届くよう、何卒よろしくお願い申し上げます。何よりこれからのPMDAはがん医療新時代のプロデューサーになっていただくことが大事です。

 目指すべきはワンジャパンではなくオールジャパンです。がん撲滅のために、すべての力を結集して参りましょう。

 皆さん! 藤堂具紀先生をはじめ国の根幹を担うPMDAの皆さんに注目し、益々応援しようではありませんか!

 それでもPMDAの重鎮がウイルス療法を認めないというお立場を変えないのであれば、逆にPMDAとは何かを国民がよく考える機会が到来したという風に私は考えたいと思います。皆さん、PMDAを応援しつつ、その動向に今後とも注目しましょう!

 暑い日が続きますが、どうぞご自愛ください。

 追伸、がん撲滅サミット2016及びその後に続く第4回大会までの事実関係を各方面に調査した結果、これまで意図的に誹謗中傷、分断工作を執拗に繰り返している首謀者とそのグループの存在が判明致しました。

 これまでもこのグループは他の患者個人や団体、研究者、医療者に対しても同様の手法によって抗議と称する脅迫、分断、離反、嫌がらせ等の工作のほか、フェイクを交えた情報戦、思想戦を展開して来たことも掌握しております。

  この度、厚労省に対しまして、そのグループの首謀者と加担者の実名及び一連の悪質な行為内容を提出したことをご報告させて頂きます。
また第5回大会に対してその首謀者のグループが依然として悪質な業務妨害を行い続ける場合は、その人物の勤務地(及び居住地域)の所轄警察署又は当局(二つの公安を含む)さらにツィッター社、各SNS管理者に被害内容を届け出る方針を固めました。

不易流行と武士道 〜がん撲滅サミット2016のご報告〜(2016年10月26日)

中見利男拝
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